最終更新 2026年10月8日
スマートビル・省エネ・脱炭素の事例集

国内外の建物事例から、省エネ・脱炭素の打ち手を探せる

脱炭素の要請と省エネ基準の引き上げで、新築だけでなく既存の建物にも、高い性能が求められるようになっています。一方で、スマートビルの技術や事例は情報が散らばり、全体像をつかみにくいのが実情です。

  • こんなお困りごとはありませんか
  • 新築の企画で、どの技術をどこまで入れるべきか判断しにくい
  • 既存ビルで、設備を替えずに何から手を付けられるか分からない
  • 国内外の事例や政策が多く、担当する建物に関係するものが見えない

このサイトでは、国内外の新築・既存の建物事例を、建物用途と技術レイヤーで体系的に整理しています。設計と運用の実務の視点から、判断のポイントもお伝えします。

スマートビルを構成する技術レイヤー階を押すと技術の一覧へ
建物事例
52件
課題別の取り組み
18件
要素技術
31件
政策・研究
24件

このサイトの見方

建物事例

国内外の実在する建物で、省エネ・脱炭素やスマートビルの取り組みを行った事例です。新築と既存の両方を扱います。

建物事例を見る
課題別の取り組み

「設備を替えずに省エネしたい」など、建物が抱える課題と、その解決に向けた取り組みのパターンです。

課題別の取り組みを見る
要素技術と技術レイヤー

スマートビルを構成する個々の技術を「要素技術」と呼び、建物の外皮・設備から、計測、データ基盤、制御、まちとの連携までを Layer.1〜Layer.9 に分けて整理しています。

要素技術を見る
建物用途

オフィス、商業施設、病院・福祉施設、住宅、まちづくりなど、建物の使われ方による分類です。

建物用途から探す

新築と既存、国内と海外の建物事例

注目の取り組み

すべての取り組み

既存ビルの空調を設備更新なしで自動最適化する

設備更新は投資が重く時期も限られる。運用担当者が不足し、設定は竣工時のまま放置されがち。

室内環境センサー × 人流・在室検知 × エッジゲートウェイ・後付けIoT × クラウド接続・API公開 × 負荷・需要予測 × 空調の自動最適制御
既存設備エネルギーデータ

新築ビルのデータ連携要件をビルOS前提で定義する

竣工後に中央監視からデータが取り出せない、特定ベンダーに縛られて機能を追加できない。

BACnet・オープンプロトコル連携 × クラウド接続・API公開 × セマンティックデータモデル × ビルOS × 異常検知・故障診断 × 空調の自動最適制御
新築ビルOSデータ

設備の予知保全と遠隔監視

突発故障による停止とテナントクレーム、保全人材の不足。公開事例が少なく導入判断の材料が乏しい。

設備状態計測 × エッジゲートウェイ・後付けIoT × クラウド接続・API公開 × 異常検知・故障診断
既存設備データ

設計値と運用実績の乖離を埋める

ZEBとして設計しても、運用で設計どおりの性能が出ないことが多い。原因が分からないまま放置される。

電力・熱量計測 × 室内環境センサー × エネルギー分析・ベンチマーキング × 空調の自動最適制御 × 建物エネルギーシミュレーション
新築既存環境設備データ

熱源システムを負荷に合わせて最適運転する

熱源は建物のエネルギー消費の大きな割合を占めるが、運転の最適化は熟練者の手動調整に頼っている。

電力・熱量計測 × BACnet・オープンプロトコル連携 × 負荷・需要予測 × 異常検知・故障診断 × 熱源最適制御
新築既存設備エネルギー

地域冷暖房とデジタル基盤で街区のエネルギーを最適化する

建物単体の省エネには上限がある。街区内で建物ごとに熱源を持つと規模の効率が出ない。

都市OS・エリアデータ連携基盤 × デジタルツイン × 負荷・需要予測 × 地域冷暖房・熱ネットワーク × 太陽光・蓄電池
新築エネルギーデータビルOS

ZEB Ready・『ZEB』を設計段階で達成する

2030年度に向けて基準が引き上がる中、超高層や複合用途でもZEB水準を求められる。

高断熱外皮・日射遮蔽 × 自然換気・自然採光 × 高効率熱源・ヒートポンプ × 高効率照明・照明制御 × 太陽光・蓄電池 × 建物エネルギーシミュレーション × AI設計支援・設備容量最適化
新築環境設備エネルギー

脱炭素政策は国によって効かせ方が違う

政策の一覧
国・地域主な手段新築既存
日本基準の段階的引上げ+補助+カーボンプライシング2025年4月に全新築で省エネ基準適合を義務化。2030年度までにZEH・ZEB水準へ義務は限定的で、補助と表示制度が中心。排出量取引は2026年度から義務化
EU指令による義務化公的新築は2028年、全新築は2030年からゼロエミッション建築非住宅の性能下位16%を2030年、26%を2033年までに改修
米国連邦の税優遇は縮小、州・市の規制が主役連邦の省エネ税優遇は2026年6月末で前倒し終了ニューヨーク市は排出上限と罰金で改修を促す
シンガポール国家目標+認証+データ報告2030年以降の新規開発の80%をSuper Low Energyに性能の低い既存ビルに改善を義務付け、データ報告を求める

検討に使える資料

ご登録いただくと、すぐにダウンロードできます。

国内外の建物事例一覧

掲載している建物事例を、所在地、新築・既存、建物用途、採用している要素技術、出典とあわせて一覧にしたデータです。

  • 国内外の新築・既存の建物事例
  • 建物用途や分野で並べ替え・絞り込みが可能
  • 各事例の出典URL付き
CSV(Excelで開けます)

建物用途ごとの採用技術一覧

オフィス、商業施設、病院・福祉施設など、建物用途ごとにどの要素技術が使われているかを、技術レイヤー別に整理した一覧です。

  • Layer.1〜Layer.9 の要素技術
  • 8つの建物用途ごとの採用状況
  • 企画・提案の検討資料として活用可能
CSV(Excelで開けます)

国別 建物の脱炭素政策 比較表

日本、EU、米国、シンガポールなどの建物に関わる脱炭素政策を、種別、主要な時期、建物への影響とあわせて整理した比較表です。

  • 国・地域ごとの規制・目標・補助
  • 主要な時期と建物への影響
  • 各制度の出典URL付き
CSV(Excelで開けます)
運営
株式会社メンテル

建築設備の自動運用を手がける東京のスタートアップです。AIと建築設備の知見を組み合わせ、個別空調や中央熱源の運用最適化、電力需要の調整などに取り組んでいます。特定のメーカーや系列に属さない立場で、ゼネコン、設備メーカー、エネルギー事業者と協業しています。

10か国のメンバーで構成され、8割以上がエンジニアです。グローバルに活躍する設計事務所・建設会社の出身メンバーも在籍しています。建築設備の設計や運用、データ分析に携わるメンバーが企画と編集にあたっています。

監修
井上 智樹いのうえ ともき
株式会社メンテル 代表取締役
MENTERU|メディア 監修
経歴
  • 名古屋工業大学、大阪大学大学院で建築環境・設備工学を専攻
  • 株式会社竹中工務店にて、建築設備の設計に従事
  • 株式会社グリッドにて、AIを活用したスマートシティ関連のプロジェクトマネジメントを担当
  • 2023年、株式会社メンテルを創業
業界団体での役割
新経済連盟GXワーキンググループ GX実装部会 リーダー
スマートビルディングコンソーシアム広報・イベント委員会 委員長
主な登壇・寄稿
  • 新経済連盟「JX Live! 2026」GXセッション「省エネ5.0がもたらす新市場 〜新常識で変える都市GX〜」に登壇(新経連通信、2026年8月25日掲載)https://jane.or.jp/blog/?p=2260

経歴と執筆論文を見る

更新情報

  • 記事「海外の既存ビル改修は「規制」と「回収年数」で語られる」を公開しました
  • 記事「設備を替えずに省エネする:既存ビルのクラウド制御の向き不向き」を公開しました
  • 記事「ZEB Readyが当たり前の時代、新築の差別化はどこで付くか」を公開しました
  • 建物事例「Johnson Controls × Nantum AI(熱源と空調機の統合最適化)」を掲載しました
  • 建物事例「セブン-イレブン 48店舗での空調AI制御実証」を掲載しました
CONSULTATION

計画中・運用中の建物に、どこまで当てはまるか一緒に整理します

新築の企画段階でのデータ連携要件や、既存ビルの運用改善の進め方など、建築設備の設計と運用に携わるメンテルのメンバーがご相談に応じます。

相談するこのメディアについて

資料:国内外の建物事例一覧

  • 国内外の新築・既存の建物事例
  • 建物用途・要素技術・出典を一覧化
  • Excelで並べ替え・絞り込みが可能
ダウンロードする