海外のオフィスは、使うエネルギーを減らす先まで設計している
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ノルウェーと米国のオフィスは、省エネの先に、敷地で電力をつくることや、外皮で負荷を減らすことを置いています。新築3件と、同じ考え方の既存改修1件です。
この記事の要点
- Powerhouse Brattørkaiaは、生涯の消費を上回る電力を生み、余った電力を周辺へ渡す
- Bullitt Centerは、敷地内の太陽光でネット・ポジティブを続け、Living Building Challengeを取得している
- PNCの本社は、二重外皮で冷暖房のエネルギーを抑える低エネルギー型の超高層として説明されている
- 同じPowerhouseの考え方は、1980年代オフィスの改修(Kjørbo)にも使われている
発電が、消費を上回る前提で設計している
トロンハイムのPowerhouse Brattørkaiaについて、設計者のSnøhettaは、建設から解体までの生涯で消費を上回る電力を生み、世界で最も北にあるエネルギー・ポジティブな建物だと説明しています。太陽光パネル約3,000㎡で、1日に消費する電力の2倍以上を発電し、余った電力は近隣の建物や電気バス、車、船へ供給するとしています。
シアトルのBullitt Centerは6階建て、延床52,000平方フィートです。設計者のMiller Hullは、敷地内の太陽光だけでネット・ゼロ・エネルギーを達成し、2013年の開館以来ネット・ポジティブで運用していると説明しています。Living Building Challengeの認証を受けています。
超高層は、外皮で負荷を落とす
ピッツバーグのThe Tower at PNC Plazaは、2015年10月に竣工した32階建ての本社ビルです。設計者のGenslerは、呼吸する二重外皮により冷暖房のエネルギーを抑える低エネルギー型の超高層だと説明しています。LEED Platinumです。低層のように発電で消費を上回るのではなく、取り込む熱と、中で使うエネルギーを、外皮の側で減らしています。
実務者の視点:新築で、どこまでを目標にするか
- 屋根やファサードに発電を置ける低層・中層では、消費を上回る発電まで目標にできます。
- 超高層は発電の面積が足りないことが多く、二重外皮のように、負荷そのものを落とす設計が先になります。
- 既存は、構造を残したまま外皮と熱源を変えると、新築と同じ「生涯で上回る」ものさしに近づけられます。Powerhouse Kjørboは、1980年代のオフィス2棟を残し、窓・換気・隙間風・ヒートブリッジの熱損失を改修前から90%減らしています。