竹中セントラルビルサウス(既存ビルのスマート化改修)
概要
築23年のビルを改修し、外装・熱源・外気量制御・太陽光・自然換気でCO2を約半減する見通し。AIカメラで在室者を把握し吹出口や換気口を自動開閉。クラウド型建物OSでソフト更新により運用性能を高める。
基本情報
| 所在地 | 東京都江東区 |
| 新築・既存 | 既存 |
| 建物用途 | オフィス |
| 対象の規模 | 1棟 |
| 時期 | 2022年改修 |
| 事業者 | 竹中工務店、アサヒファシリティズ |
| 既存建物の竣工 | 1999年 |
| 改修工期 | 2021年9月〜2022年7月 |
| 規模 | 鉄骨造7階建て、延床面積 約12,700m²(改修後) |
| 用途 | 事務所(グループ会社7社の拠点) |
| 環境認証 | ZEB Ready |
| 開業 | 2022年10月 |
取り組みのポイント
- 外装の高性能化、高効率熱源の導入、照明のLED化を行った
- CO2濃度などのデータをもとに外気の取り込み量を制御し、自然換気も取り入れた
- 太陽光発電を導入した
- クラウド型の建物OSに設備データを接続し、設備を替えずにソフトの更新で運用を改善できるようにした
- 全方位カメラの画像解析で在室者の位置や着衣の状態を捉え、空調の吹出口と自然換気口を自動で開閉する
- 館内に集中管理センターを設け、ロボットも使って設備管理や警備・清掃の効率化を図る
成果・目標
- CO2排出量を、改修前の実績値から約50%削減する見込み
- 運用段階でもデータを活用し、さらなる削減を目指している
採用している要素技術
技術レイヤーの下から順に並べています。
Layer.1
高断熱外皮・日射遮蔽Low-E複層ガラス、外断熱、外付けブラインド、ファサード方位計画などで熱負荷そのものを減らす。ZEB化の土台。
Layer.1自然換気・自然採光換気口・吹抜け・ライトウェルなどで外気と昼光を取り込み、空調・照明負荷を下げる。
Layer.2高効率熱源・ヒートポンプ高効率チラー、空気・水熱源ヒートポンプ。燃焼系からの電化は海外の既存ビル脱炭素の主手段。
Layer.3人流・在室検知(AIカメラ・人感)AIカメラ、人感センサー、Wi-Fi・入退室ログなどで在室人数や位置を把握する。
Layer.5ビルOS(建物データ連携基盤)設備・センサー・アプリを共通基盤でつなぎ、データの一元管理と機能の後付けを可能にする。
Layer.8太陽光・蓄電池(オンサイト再エネ)屋上・壁面の太陽光発電と蓄電池。ZEBランクの達成とBCP電源の両面で使われる。
この事例が当てはまる課題
他の建物に活かせる視点
築20年を超えるオフィスビルを建て替えずに、外皮・設備の更新とデータ活用を組み合わせて性能を高めた改修事例です。改修の際に建物のデータを外部の基盤につなげておくと、竣工後もソフトの更新で運用を改善し続けられます。既存ビルの改修計画では、設備の更新範囲と合わせて、データをどう取り出して使うかを決めておくことがポイントです。
出典
- ニュースイッチ(日刊工業新聞)https://newswitch.jp/p/34296内容確認済み(2026年10月4日)
- 竹中工務店竹中工務店 プレスリリース(2022年10月)https://www.takenaka.co.jp/news/2022/10/01/内容確認済み(2026年10月4日)
- 竹中工務店竹中工務店 竹中セントラルビル サウス 紹介ページhttps://www.takenaka.co.jp/central-building-south/内容確認済み(2026年10月4日)
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